パキスタン南部で爆発、中国人2人死亡 反政府勢力が犯行声明
10月7日、パキスタンの中国大使館は、同国南部カラチの国際空港付近で6日夜に爆発があり、中国人2人が死亡したと発表した。写真は爆発のあと、車両の残骸の近くに集まる警察官と民兵兵士。パキスタンのカラチで6日撮影(2024 ロイター/Shakil Adil)
[イスラマバード 7日 ロイター] - パキスタンの中国大使館は、同国南部カラチの国際空港付近で6日夜に爆発があり、中国人2人が死亡したと発表した。分離主義武装勢力のバロチ解放軍(BLA)が中国人を標的にした攻撃と表明した。
BLAは報道関係者に向けた電子メールによる声明で、エンジニアを含む中国人を標的に攻撃を行ったと述べた。
中国大使館によると、空港付近でポート・カシム電力の車列が攻撃された。「在パキスタン中国大使館・総領事館は、このテロ攻撃を強く非難し、両国の罪のない犠牲者に深い哀悼の意を表するとともに、負傷者とその家族に心からのお見舞いを申し上げる」と声明で表明した。
パキスタンのTVゲオニュースは、この爆発で少なくとも10人が負傷し、死者も出たと伝えた。現地当局者は、爆発に関する詳しいことは分かっていないと述べたという。カラチの警察のコメントは得られていない。
BLAは、アフガニスタンやイランと国境を接するバロチスタン州の独立を要求。またパキスタンによる同州の搾取を手助けしているとして中国を非難し、中国関連の施設や中国人を標的にした攻撃を行っている。