WHO、初のエムポックス検査キットの緊急使用承認 アボット開発
世界保健機関(WHO)は10月3日、米医薬品大手アボット・ラボラトリーズが開発した初のエムポックス(サル痘)感染検査キットの緊急使用を承認した。8月20日撮影のイメージ写真(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[3日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は3日、米医薬品大手アボット・ラボラトリーズが開発した初のエムポックス(サル痘)感染検査キットの緊急使用を承認した。
WHOによると、この検査キットは綿棒で採取したヒトの皮膚病変からエムポックスウイルスのDNAを検出でき、訓練を受けた臨床検査技師が使用するよう考案されている。
WHOは新たなエムポックス感染の検査キット3種の緊急使用(EUL)について評価中で、検査キットの利用可能性の拡大に向けほかのメーカーとも協議を行っている。
アボットのほか、スイス製薬大手のロシュと米臨床検査会社ラボラトリー・コープ・オブ・アメリカ・ホールディングス(ラブコープ)などがエムポックス検査キットの臨床検査能力を強化している。
EUL手続きは、公衆衛生上の緊急事態において、未承認のワクチン、治療薬、診断薬を迅速に入手できるようリスクに基づいて評価する。