ウィーンで数千人が反極右デモ、各党に連立不参加呼びかけ
10月3日、オーストリアの首都ウィーンで、先月末の国民議会(下院)選で初めて第1党となった自由党との連立政権に現与党の保守派など各党が参加しないよう求めるデモが行われ、数千人が参加した。写真はデモに参加する人々。オーストリアのウイーンで撮影(2024 ロイター/Lisa Leutner)
[ウィーン 3日 ロイター] - オーストリアの首都ウィーンで3日、先月末の国民議会(下院)選で初めて第1党となった自由党との連立政権に現与党の保守派など各党が参加しないよう求めるデモが行われ、数千人が参加した。
ウィーン大学前に集まった群衆は、レインボーフラッグや「民主主義を守れ」などのスローガンが書かれた横断幕を掲げた。
自由党は1950年代にナチス親衛隊(SS)かつナチスドイツ議員だった指導者が設立し、欧州連合(EU)に懐疑的で親ロシアの極右政党。選挙では29%の得票率を獲得したが、過半数には遠く及ばず、初の政権樹立には他党との連立が必要だ。
保守派の国民党(OVP)のみが連立の可能性を残しているが、自由党が主張しているキクル党首の政権参加が実現した場合は連立に参加しないとしている。
デモ主催者の一人はTV局に「親愛なるOVP、どうかこの協定を二度と結ばないで」と訴えた。