OPEC産油量、9月は減少 リビアの供給停止で=ロイター調査

ロイター調査によると、9月の石油輸出国機構(OPEC)産油量は日量2614万バレルと8月改定値から39万バレル減少し、年初来で最低となった。2020年4月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Alex Lawler
[ロンドン 3日 ロイター] - ロイター調査によると、9月の石油輸出国機構(OPEC)産油量は日量2614万バレルと8月改定値から39万バレル減少し、年初来で最低となった。減少の大半はリビアが占める。
リビアの政治危機を背景に原油供給が滞ったことに加え、イラクがOPEC加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の減産方針の順守で進展を見せたことが影響した。
リビアは30万バレルと最大の供給削減を行った。同国の中央銀行の支配権を巡る東西両勢力の対立が解決すれば、産油量が回復することが見込まれる。
リビアを除けば、イラクの生産量が最も減少したが、依然として割当量を9万バレル上回っている。
ナイジェリアは輸出が減少し、産油量は日量4万バレル減となった。
生産量が増加したのはイランだけだった。
OPECおよびOPECプラスは6月、需要の伸び悩みや高金利などに圧迫される原油価格を下支えするため、協調減産を2025年末まで延長することで合意している。
リビア、イラン、ベネズエラは減産合意の対象外となっている。