インド、4-6月期経常赤字97億ドルに拡大 貿易赤字響く

9月30日、インド準備銀行(中央銀行)が発表した4─6月期の経常収支は97億ドルの赤字と、前年同期の89億ドルから赤字幅が拡大した。写真はインド準備銀行のロゴ、ムンバイで2023年4月撮影(2024年 ロイター/Francis Mascarenhas)
Siddhi Nayak
[ムンバイ 30日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)が30日発表した4─6月期の経常収支は97億ドルの赤字と、前年同期の89億ドルから赤字幅が拡大した。貿易赤字の増加が主因。
経常赤字の対国内総生産(GDP)比率は1.1%。前年同期は1%だった。1─3月期は46億ドル(GDP比0.5%=改定値)の黒字だった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は90億ドルの赤字だった。
貿易赤字は前年の567億ドルから651億ドルに増えた。
純サービス収支は397億ドルで、前年の351億ドルから増加。コンピューターサービスやビジネスサービスなど主要なサービス輸出が軒並み増えた。
主に海外で働くインド人からの送金である民間送金収入は271億ドルから295億ドルに増加した。
4─6月の国際収支は52億ドルの黒字と、前年同期の244億ドルから黒字幅が縮小した。