フランス新内閣発表、右派色強く 財務相にアルマン氏

フランスは21日、バルニエ首相が率いる新内閣の閣僚を発表した。7月の総選挙でいずれの勢力も過半数に届かないハングパーラメント(宙づり議会)となり、2カ月半にわたり政局不透明感が続いていた。写真はシャルトル大聖堂を訪れるマクロン大統領。シャルトルで20日、代表撮影(2024年 ロイター)
Michel Rose Mathieu Rosemain
[パリ 21日 ロイター] - フランスは21日、バルニエ首相が率いる新内閣の閣僚を発表した。7月の総選挙でいずれの勢力も過半数に届かないハングパーラメント(宙づり議会)となり、2カ月半にわたり政局不透明感が続いていた。
分断された議会で党派を超えた支持を得ようと右派と中道派のバランスを目指す人事となったが、内相に保守強硬派のブリュノ・ルタイヨー氏を起用するなど全体的に右派色の強い顔ぶれとなった。
一方、経済・財務相にはマクロン大統領率いる中道与党連合のアントワヌ・アルマン氏(33)を起用。予算担当相と共に1月までに予算を編成することが当面の課題となる。
バルニエ氏が所属する保守派の共和党から10人が入閣したが、マクロン氏の与党連合からも複数の閣僚が主要なポストにとどまり、ジャンノエル・バロ欧州担当相が外相に昇格したほか、国防相はセバスチャン・ルコルニュ氏が留任した。
左派からの起用は法相に就任するディディエ・ミゴー氏のみとなった。