ロシア「火遊びの結果」、トランプ氏銃撃容疑者がウクライナ支持との情報で
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、週末に起きたトランプ前米大統領に対する暗殺未遂事件で、容疑者がウクライナ支持者という情報は「火遊びには結果が伴う」ことを明示しているとコメントした。 写真はライアン・ウェズリー・ラウス容疑者。 2022年5月3日、キーウで撮影(2024年 ロイター/Gleb Garanich/File Photo)
[モスクワ 16日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は16日、週末に起きた米大統領選の共和党候補トランプ前大統領に対する暗殺未遂事件について、容疑者がウクライナ支持者という情報は「火遊びには結果が伴う」ことを明示しているとコメントした。
米国の対ウクライナ支援を示唆する発言とみられる。
暗殺未遂事件が米国の不安定化を招く恐れがあるかとの質問に対しては、ロシア政府は状況を注視しているものの、ロシアの問題ではないと応じた。その上で、米国で「政治闘争が激化し、さまざまな手段が使われている」という見方を示した。
15日に起きた事件では、トランプ氏がプレーしていたフロリダ州ウェストパームビーチのゴルフ場の近くで、シークレットサービス(大統領警護隊)が銃を持った人物を目撃し、発砲した。トランプ氏は無事だった。動機などは不明だが、過去の発言からロシアによる侵攻を受けるウクライナを強く支持し、トランプ氏を民主主義への脅威とみていたことがうかがえる。