ブラジル中銀、2年ぶり利上げ インフレリスクに対応
9月18日、ブラジル中央銀行は金融政策委員会(COPOM)で、大方の予想通り政策金利を0.25%引き上げ10.75%とした。6月11日、ブラジリアで撮影(2024年 ロイター/Adriano Machado)
Marcela Ayres
[ブラジリア 18日 ロイター] - ブラジル中央銀行は18日の金融政策委員会(COPOM)で、大方の予想通り政策金利を0.25%引き上げ10.75%とした。予想より強い経済活動や財政懸念を背景とした厳しいインフレ見通しに対応する。
利上げは2022年8月以来。全会一致で決定した。ロイターがエコノミスト40人を対象に行った調査では36人が0.25%利上げ、3人が据え置き、1人はより大幅な利上げを予想していた。
中銀は追加利上げも示唆し、この日に緩和サイクルを開始した米連邦準備理事会(FRB)と逆の方向に動き始めた格好だ。
COPOMは声明で「今後の金利調整のペースと今回始まったサイクル全体の規模は、インフレ目標達成への強いコミットメントによって決まり、インフレのダイナミクス次第だ」と述べた。
ブラジル中銀は昨年以降、一連の利下げで政策金利を6年ぶり高水準の13.75%から引き下げた後、今年6月と7月は10.50%に据え置いた。
ただ、第2・四半期の経済活動が予想を大幅に上回ったことなどを受け、利上げ観測が高まっていた。