ロシア、ウクライナ東部のエネルギー施設を攻撃 電力不足懸念

ウクライナ当局は19日、ロシアがウクライナ東部スムイ州にあるエネルギー施設を標的とし、民間インフラを攻撃したと発表した。写真はウクライナの首都キーウ(キエフ)で8月撮影(2024年 ロイター/Gleb Garanich)
Anastasiia Malenko
[キーウ 19日 ロイター] - ウクライナ当局は19日、ロシアがウクライナ東部スムイ州にあるエネルギー施設を標的とし、民間インフラを攻撃したと発表した。国連人権監視団によると、電力網への攻撃は人道法に違反する可能性がある。
地元検察当局によると、18日夕、スムイ地方クラスノピリア近郊で砲撃があり、3人が死亡、1人が負傷した。さらに19日の日中にも砲撃があり、2人が負傷した。
ウクライナのエネルギー省は、ロシアの攻撃により国内10地域で停電が起きたと発表した。
国際エネルギー機関(IEA)の報告書によると、ウクライナの冬季における電力供給不足は、予想されるピーク需要の約3分の1に達する可能性がある。
国連人権監視団は、ロシアによるエネルギー網への度重なる攻撃を批判。上下水道や暖房・温水の供給から公衆衛生、教育、経済全体に至る危険をもたらしていると述べた。