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豪中銀改革案、野党反対で行き詰まりか 財務相「非常に難しく」

2024年09月10日(火)12時13分

 9月10日、チャーマーズ豪財務相は、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の改革案について、野党が議会での反対を決定したため暗礁に乗り上げる可能性があると述べた。写真は豪中銀の前を通り過ぎる通行人。シドニーで2010年4月撮影(2024 ロイター/Daniel Munoz)

[シドニー 10日 ロイター] - チャーマーズ豪財務相は10日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の改革案について、野党が議会での反対を決定したため暗礁に乗り上げる可能性があると述べた。

記者団に対し、影の財務相であるアンガス・テイラー氏が要求した6つの変更点に合意したものの、野党の反対決定によって法案成立は非常に難しくなったと語った。

改革案は昨年公表。現在の理事会を金融政策担当と、人事や財務などを担うガバナンス担当に分けることなどを提言した。

改革案によると、金融政策を担う理事会は6人の外部メンバーを含む9人で構成される。ただ野党側は、与党労働党が現政権に友好的な人物を任命するために利用する可能性があると難色を示していた。

チャーマーズ氏はまた、野党と緑の党の反対を受け、中銀の金利決定に対する政府の拒否権撤廃案の修正も申し出た。妥協案では緊急事態に限り、政府が中銀の決定を覆すことを認める。

同氏は法案を議会で可決する方法をなお模索するが、そのためには緑の党やさまざまな無所属議員の支持が必要だと述べた。

中銀理事会の構成に関する法案は7月1日に施行される予定だったが、野党の支持が得られず遅れている。

ロイター
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