ベネズエラ野党候補、亡命先のスペインに到着 扇動容疑で逮捕状
7月のベネズエラ大統領選に出馬した野党統一候補のゴンサレス氏は8日、亡命先のスペインに到着した。7月28日、カラカスで撮影(2024年 ロイター/Leonardo Fernandez Viloria)
Ana Cantero Vivian Sequera
[マドリード/カラカス 8日 ロイター] - 7月のベネズエラ大統領選に出馬した野党統一候補のゴンサレス氏は8日、亡命先のスペインに到着した。
スペイン外務省によると、同氏は妻とともにトレホン・デ・アルドス軍事基地に到着した。
大統領選では選挙管理当局と最高裁がマドゥロ大統領の勝利を認定したが、野党が公表した集計ではゴンサレス氏が圧勝していた。ベネズエラ検察は2日、文書偽造や扇動などの容疑でゴンサレス氏の逮捕状を取っていた。
ベネズエラのロドリゲス副大統領はインスタグラムで、当局は「政治的平和」を回復するためにゴンサレス氏の安全な通過を許可したと述べた。スペイン外務省は、ゴンサレス氏の出国についてベネズエラ政府と公式協議は行われていないと述べた。
欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は「今日はベネズエラの民主主義にとって悲しい日だ。民主主義国家ではいかなる政治指導者も他国への亡命を強いられるべきではない」と述べた。