米国籍の女性が死亡、イスラエル軍銃撃 ヨルダン川西岸のデモ中
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ナブルス近郊で、ユダヤ人入植地拡大に反対するデモに参加していたトルコ系米国籍の女性がイスラエル軍に頭部を撃たれ死亡した。写真は8月15日、ナブルスで撮影(2024年 ロイター/Raneen Sawafta)
[ラマラ(ヨルダン川西岸) 6日 ロイター] - パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ナブルス近郊で6日、ユダヤ人入植地拡大に反対するデモに参加していた米国籍の女性がイスラエル軍に頭部を撃たれ死亡した。パレスチナとトルコの当局者らが明らかにした。
死亡した女性は米国とトルコの国籍を持つシアトル出身の活動家、アイセヌル・エズギ・エイギさん(26)だという。
米国務省とトルコ外務省は死亡を確認。ホワイトハウスはエイギさんの死に深く心を痛めており、イスラエルに調査を求めたと述べた。トルコ外務省は、イスラエルの「ネタニヤフ政権による殺人」とした。
イスラエル軍は、兵士らに石を投げつけて脅していた男性の「デモ主導者」に向けて部隊が発砲したと発表。「事件の詳細とこの女性が撃たれた状況は現在調査中だ」と述べた。
イスラエル首相官邸からのコメントは得られていない。
ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のショーン・サベット報道官は「イスラエル政府に連絡を取り、さらなる情報の提供と事件の調査を要請した」と明らかにした。
ヨルダン川西岸では、ユダヤ人入植者によるパレスチナ人住民に対する暴力行為が増加する中、西側諸国はイスラエルを非難し、米国は複数の個人に制裁を科している。