インドの25年度成長率、想定通り7.2%に 消費と投資好調=中銀総裁
9月5日、インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁は第1・四半期の国内総生産(GDP)伸び率が鈍化したにもかかわらず、2024/25年度の成長率は想定通り7.2%になるとの見方を示した。写真はニューデリーで2023年2月撮影(2024年 ロイター/Altaf Hussain)
Siddhi Nayak Swati Bhat
[ムンバイ 5日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁は5日、第1・四半期の国内総生産(GDP)伸び率が鈍化したにもかかわらず、2024/25年度の成長率は想定通り7.2%になるとの見方を示した。
第1・四半期の成長率は前年同期比6.7%に鈍化し、ロイター調査による予想値(6.9%)や中銀予想(7.1%)を下回った。
総裁は銀行関連の会合で「インド経済の基本的な成長のけん引役は衰えておらず、勢いを増している」と指摘。農業部門はモンスーンの好天により年内さらに好調に推移し、農村部の需要の一段の回復を後押しすると述べた。投資も堅調で、政府の設備投資も加速しており、さらなる追い風となるとの見方を示した。
「インドが持続可能な成長軌道にあることは明確だ。成長の2大原動力である消費と投資需要は連動して伸びている。全般的に24/25年のGDP成長率を7.2%とする中銀予測は間違っていない」と語った。