米保健当局、無料の新型コロナ検査キットを9月下旬から配布へ

米疾病対策センター(CDC)と保健福祉省(HHS)は8月23日、国民に新型コロナウイルス、季節性インフルエンザ、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の予防接種を呼びかける秋のキャンペーンを開始するに当たり、9月下旬から無料の新型コロナ検査キットを郵送で配布すると発表した。写真は新型コロナの検査施設。昨年8月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Shannon Stapleton)
Manas Mishra Julie Steenhuysen
[23日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)と保健福祉省(HHS)は23日、国民に新型コロナウイルス、季節性インフルエンザ、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の予防接種を呼びかける秋のキャンペーンを開始するに当たり、9月下旬から無料の新型コロナ検査キットを郵送で配布すると発表した。
一般家庭は政府ウェブサイトを通じて4回まで無料検査キットを申し込める。2022年1月以来、無料検査プログラムはこれまで何度か実施されてきた。
新型コロナウイルス感染症はこの夏増加傾向にあり、入院患者数は5月初めの人口10万人当たり1.1人から8月初めには同4.4人に急増した。同じ期間に死亡者も増加している。
CDCとHHS当局者は、以前に受けたワクチンがいくらか免疫になるとしても、22日に承認された最新のワクチンを接種し、検査も行うよう求めた。
CDCのマンディ・コーエン所長は「ウイルスはインフルエンザウイルスよりも早く変化し続けている。新型コロナの重症度はインフルエンザと似ているが、入院患者や死亡者数を比べるコロナはインフルエンザよりも危険なウイルスだ」と述べた。
米食品医薬品局(FDA)は22日、最近流行している変異型に対応する最新のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを承認した。これらには米ファイザー・独ビオンテック、米モデルナがそれぞれ開発したワクチンが含まれる。