「バイデン氏はパーキンソン病治療受けていない」、報道受け米政権

米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は8日、バイデン大統領(写真)はパーキンソン病の治療を受けていないと述べ、パーキンソン病を専門とする医師が過去1年間にホワイトハウスを8回訪問していたとの報道を否定した。2022年10月撮影(2024年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 8日 ロイター] - 米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は8日、バイデン大統領はパーキンソン病の治療を受けていないと述べた。
6月27日に実施されたトランプ前大統領との大統領選討論会でバイデン氏が精彩を欠いて以降、バイデン氏が公表されていない病気を患っているのではないかとの観測が出る中、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)はホワイトハウスの訪問者記録に基づき、パーキンソン病を専門とする神経科医のケビン・カナード氏が昨年夏から今年春にかけてホワイトハウスを少なくとも8回訪問したと報じた。
記録によると、カナード氏は1月中旬にホワイトハウスのケビン・オコナー医師と会っている。
ジャンピエール報道官は記者会見で、プライバシーの尊重を理由にカナード氏の訪問を確認することは控えた上で、バイデン氏はパーキンソン病の治療を受けていないと述べた。
ただ、バイデン氏が毎年の健康診断に関連して神経科医の診察を3回を受けたと明らかにした。
カナード氏は陸軍病院、ウォルター・リード・ナショナル・ミリタリー・メディカル・センターの医師で、ホワイトハウスで働く軍関係者の治療と関連がある可能性を示唆した。
オコナー医師も8日夜、バイデン氏が通常の健康診断以外で神経科医の診察を受けていないと表明。カナード氏のホワイトハウス訪問はバイデン氏を診察するためではないと説明した。
バイデン氏は8日、11月の大統領選での再選に向け選挙戦を継続すると表明し、大統領選からの撤退を改めて否定した。