イスラエルがガザ南部攻撃、数千人避難 激しい戦闘最終局面か
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イスラエル軍が2日にパレスチナ自治区ガザ南部のいくつかの地区を攻撃し、数千人のパレスチナ人が自宅から避難した。ハンユニスから避難する住民、2日撮影。(2024年 ロイター/Mohammed Salem)
Nidal al-Mughrabi Mohammad Salem
[カイロ/ガザ 2日 ロイター] - イスラエル軍は2日、パレスチナ自治区ガザ南部のいくつかの地区を攻撃し、数千人のパレスチナ人が自宅から避難した。イスラエルによる激しい軍事作戦の最終局面の可能性がある。
イスラエルの指導者らはイスラム組織ハマスとの激しい戦闘の段階が終わりに近づき、より的を絞った作戦に近く移行すると述べてきた。
保健当局によると、パレスチナ人8人が死亡、数十人が負傷。一方、イスラエル軍は前日の戦闘で兵士2人が死亡したと発表した。
イスラエル軍は1日、ガザ南部ハンユニスの一部の町や村の住民に対し、自宅から避難するよう命じていた。
住民やハマス系メディアによると、命令が出された地区をイスラエルの戦車や航空機が攻撃する中、聞き入れなかった数千人が暗闇の中で避難を余儀なくされた。
2日にはこのほか、ガザ北部の人口密集地ゼイトゥーンでイスラエル軍の戦車砲撃により17人のパレスチナ人が死亡。医療関係者が明らかにした。
一方、イスラエル軍のハレビ参謀総長はガザ南部ラファの部隊がこれまでに、指揮官を含むハマス戦闘員900人を殺害したと説明。現在はハマスの地下インフラ破壊に注力しており、時間がかかると述べた。
イスラエルはまた、飲料水供給を増やすためガザの海水淡水化プラントに送電線を接続したと明らかにした。軍によると、同プラントでつくられる飲料水は1日当たり2万立方メートルと4倍に増加する。
国防当局者は「衛生問題や水資源へのアクセスという点で大きな変化をもたらす」と述べた。