豪州、電子たばこの新規制施行 政治的妥協で混乱も
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7月1日、オーストラリアで新たな電子たばこ規制が施行された。若年層の使用を抑制するため、電子たばこを薬局のカウンターの後ろに置くことを義務付ける。写真はメルボルンの電子たばこ店で2023年5月撮影(2024年 ロイター/Sandra Sanders)
Lewis Jackson
[シドニー 1日 ロイター] - オーストラリアで1日、新たな電子たばこ規制が施行された。若年層の使用を抑制するため、電子たばこを薬局のカウンターの後ろに置くことを義務付ける。
先週成立した法律によると、電子たばこは薬局のみに販売を認め、購入の際に薬剤師との相談が必要になる。18歳未満は処方箋の取得が義務付けられる。
与党・労働党は当初、電子たばこの購入に処方箋の取得を義務付ける計画だったが、緑の党が禁煙治療が制限されるとして反対したため、土壇場で法案を修正。この修正案の施行が3カ月遅れるため、18歳以上も10月までは処方箋の取得が必要になる。10月以降は18歳以上の処方箋取得は不要。
シドニーに住むサラ・ハリスさんはロイターに「10月にまた変わるならあまり意味がないと思う。友人に頼んだりネットで購入したり、闇市場が利用されるだけだ」と語った。
今回の規制は若者による電子たばこの使用を抑制することが狙い。昨年のデータによると、同国では18─24歳の国民の約22%が少なくとも1度は電子たばこを使用したことがある。