ニュース速報
ワールド

ピュリツァー賞、ロイターが2部門受賞 公益部門は米報道サイトに

2024年05月07日(火)15時13分

 5月6日、 米コロンビア大学は報道業界で最高の栄誉とされるピュリツァー賞を発表し、特に注目度が高い公益部門は米最高裁判事が共和党の大口献金者から便宜供与を受けていたと報じた米ニュースサイト、プロパブリカが選ばれた。写真はピュリツァー賞受賞写真。11月10日、イスラエル軍の攻撃に追われ、徒歩でガザ北部から南部へ避難する住民(2024年 ロイター/Ibraheem Abu Mustafa)

Joseph Ax

[6日 ロイター] - 米コロンビア大学は6日、報道業界で最高の栄誉とされるピュリツァー賞を発表し、特に注目度が高い公益部門は米最高裁判事が共和党の大口献金者から便宜供与を受けていたと報じた米ニュースサイト、プロパブリカが選ばれた。

ロイターはパレスチナ自治区ガザ情勢を克明に記録した写真がニュース速報写真部門に、米実業家イーロン・マスク氏が率いる多岐にわたる企業の問題を伝えた報道シリーズが国内報道部門に選出された。

受賞した写真は、ガザにおけるイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘勃発直後を記録。ロイターの写真記者モハメド・サレム氏が撮影した、5歳の姪の遺体を抱きかかえるパレスチナ人女性の写真も含まれた。この写真は、今年の世界報道写真大賞も受賞している。

ロイターのアレッサンドラ・ガロニ編集主幹は受賞した写真家の多くが命を危険にさらし、紛争で家や友人、親族を失ったとコメントした。

マスク氏に関する報道シリーズは、宇宙開発企業スペースXでの従業員の負傷や1件の死亡事故、医療機器会社ニューラリンクの動物実験の問題、電気自動車大手テスラにおける重大な欠陥隠しなどを報じた。国内報道部門はAR15型ライフルの危険性を報じたワシントン・ポストと共同受賞した。

ワシントン・ポストはこの他2部門で受賞し、ニューヨーク・タイムズもガザ情勢の報道で国際報道部門に選ばれるなど、計3部門で受賞した。

*写真キャプションの誤字を直して再送します

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 8
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中