鳥インフル、ヒトへの感染リスク高まる=WOAH事務局長
国際獣疫事務局(WOAH)のエロワ事務局長は4日、鳥インフルエンザは感染する種が拡大し、感染が発生する地理的な範囲も広がっていることから、ヒトへの感染リスクが高まっているとの認識を示した。仏ブルターニュ地方で2022年9月撮影(2024年 ロイター/Stephane Mahe)
Sybille de La Hamaide
[パリ 4日 ロイター] - 国際獣疫事務局(WOAH)のエロワ事務局長は4日、鳥インフルエンザは感染する種が拡大し、感染が発生する地理的な範囲も広がっていることから、ヒトへの感染リスクが高まっているとの認識を示した。
エロワ氏はロイターのインタビューで「この数カ月でさまざまな哺乳類が感染している。他の種への感染拡大が起きていることに気をもんでいる」と述べた。
さらに「最終的に、ますます多くの種や動物が感染することで必然的にウイルス量が増加し、それによりヒトへの感染のリスクが高まる」と警戒感を示した。
米当局は最近、複数の州で乳牛が鳥インフルに感染し、テキサス州ではヒトへの感染が確認されたと発表したばかり。
鳥インフルは今シーズンの流行は勢いが鈍かったが、従来は見られなかった地域にも感染が拡大。南米や南極大陸にも広がり、希少種の集団生息地が壊滅する例も起きている。
最も感染が多い哺乳類はキツネだが、ネコ、トラ、アシカ、イルカ、クマなど十数種の哺乳類で感染が確認されている。