エルサレムで大規模デモ、総選挙実施や兵役平等化を要求
イスラエルの首都エルサレムで3月31日、ネタニヤフ首相が率いる連立政権に対する大規模な抗議集会とデモが発生した(2024年 ロイター/Ronen Zvulun)
Dedi Hayun
[エルサレム 31日 ロイター] - イスラエルの首都エルサレムで31日、ネタニヤフ首相が率いる連立政権に対する大規模な抗議集会とデモが発生した。地元メディアによると、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘が始まって以降最大のデモで、参加者は数万人に上ったとみられている。
参加者らは総選挙による政権交代や、ユダヤ教超正統派の教徒に対する兵役免除の撤回による兵役の平等化を要求。青と白のイスラエル国旗を振りながら「今すぐ総選挙を」と大合唱した。
ユダヤ教超正統派の若い教徒の兵役免除問題は、長年にわたってイスラエル社会に対立をもたらす要因となっている。
こうした中で最高裁判所が31日までにネタニヤフ政権に徴兵制度の改革法案を策定するよう要求していたが、政権側は先週30日間の猶予を認めてほしいと申請。最高裁は4月30日までに政権が追加の弁論書を提出することを承認したものの、超正統派の教徒が通う学校への政府補助金支給を4月1日から差し止めることを命じた。