北朝鮮の金総書記、食料不足は「深刻な政治問題」 改善指示

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は23─24日の朝鮮労働党第8期中央委員会第19回政治局拡大会議で地域開発について演説し、食料など最低限の生活必需品を国民に提供できないのは「深刻な政治問題」だと指摘、経済発展を改善する方法を模索するよう指示した。写真は朝鮮中央通信が25日提供(2024年 ロイター/KCNA)
Hyunsu Yim
[ソウル 25日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は23─24日の朝鮮労働党第8期中央委員会第19回政治局拡大会議で地域開発について演説し、食料など最低限の生活必需品を国民に提供できないのは「深刻な政治問題」だと指摘、経済発展を改善する方法を模索するよう指示した。
国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が25日報じた。
韓国の権寧世・統一相は昨年、北朝鮮について、中国との貿易が増加しているが、食料事情は「依然として悪い」と指摘している。
金総書記は、自身が今月の最高人民会議(国会に相当)で表明した地方開発政策を通じて、全国民の生活水準を引き上げ、都市部と農村部の格差を解消するため、党が迅速な変化をもたらすべきだと発言。
「地方経済は全体として初歩的な条件を欠くひどい状態にあり、地理的環境、経済力、生活環境の点で地域間に深刻な不均衡と大きな格差がある」とし「状況や条件が好転するのを待つのではなく、人民のために職務に忠実であるよう、さらに多くの任務を探すべきだ」と述べた。