欧州でインフルや新型コロナ拡大、スペインの病院でマスク義務化も

1月8日、欧州全土で季節性インフルエンザと新型コロナウイルスの感染が広がる中、スペイン政府は、病院でのマスク着用を全国で義務付けることを提案した。スペイン・バダロナの病院前で撮影(2024年 ロイター/Albert Gea)
[マドリード 8日 ロイター] - 欧州全土で季節性インフルエンザと新型コロナウイルスの感染が広がる中、スペイン政府は8日、病院でのマスク着用を全国で義務付けることを提案した。イタリアでは呼吸器疾患の感染率が過去最高を記録した。
欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、インフルエンザは現在、新型コロナを含む他の一般的な呼吸器系感染症よりも流行が広がっているという。
スペインでは複数の地方が先週、病院でのマスク着用を義務化しており、中央政府は8日、これを全国に広げることを提案。ただ、地方の保健当局は拒否しており、10日に決定が下される見込み。
イタリア国立衛生研究所(ISS)が公表したデータによると、国内のインフルや新型コロナ、その他の症状が類似した疾患の発症率は2023年の最終週が1000人当たり17.5人、その前の週が同17.7人と、コロナ禍に付けた過去最高を更新した。
ポルトガルでは23年最終週に集中治療室(ICU)の患者にインフル患者が占める割合が過去最高の17%に達した。