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シンガポール成長率、第4四半期は加速 23年は1.2%に鈍化

2024年01月02日(火)12時24分

 シンガポール貿易産業省が2日発表した2023年第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年比2.8%増で、第3・四半期(1%増)から伸びが加速し、一部エコノミストの予想を上回った。写真はシンガポールのケッペルターミナルで2020年11月撮影(2024年 ロイター/Edgar Su)

Xinghui Kok

[シンガポール 2日 ロイター] - シンガポール貿易産業省が2日発表した2023年第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年比2.8%増で、第3・四半期(1%増)から伸びが加速し、一部エコノミストの予想を上回った。建設業と製造業の回復が寄与した。

季節調整済み前期比では1.7%増加で、第3・四半期(1.3%増)を上回った。

23年通年の成長率は1.2%。22年の3.6%から減速した。

メイバンクのエコノミスト、チュア・ハク・ビン氏は、輸出と製造業で回復の兆しが見られ、24年の見通しを明るくしたと述べた。同氏は第4・四半期が前年比2.5%増と予想していた。24年は2.2%成長を見込む。

OCBCのエコノミスト、セレナ・リン氏は、第4・四半期が自身の予想(前年比1.8%増)を上回ったが「米国が景気後退を回避するか、米連邦準備理事会(FRB)が利下げするか、するならいつか、米国などで実施される選挙で地政学がどう動くかといった不確実要因があり、今年、成長モメンタムがどの程度回復するかが重要な問題だ」と述べた。同氏の24年成長率予想は1─3%で、貿易産業省の予想と一致する。

シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は2日、1月29日に金融政策を発表すると明らかにした。昨年10月の前回発表では市場の予想通り据え置いている。

ロイター
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