ウクライナ大統領、「ロシアは戦闘で大きな損失」と主張

ウクライナのゼレンスキー大統領は、英経済誌エコノミストのインタビューで、ロシアがウクライナとの戦争で勝利しているという考えは「感覚」にすぎず、ロシアは依然として戦場で大きな損失を被っているとの見解を示した。キーウで2023年12月撮影(2024年 ロイター/Alina Smutko)
[1日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナとの戦争で勝利しているという考えは「感覚」にすぎず、ロシアは依然として戦場で大きな損失を被っているとの見解を示した。英経済誌エコノミストに1日掲載されたインタビュー記事で述べた。
ロシアの損失に関する主張について具体的な証拠は示さなかった。ゼレンスキー氏は2024年の優先事項として、クリミアのロシア軍をたたきウクライナ国内への攻撃回数を減らすことや東部戦線の主要都市を守ることなどを挙げた。
ロシア当局者らはゼレンスキー氏の発言に関するコメント要請に応じていない。
ゼレンスキー氏は「(昨年は)世界が望んでいたような成功を収められなかったかもしれない」と認めた上で、ロシア軍が勝利しているという考えは単なる「感覚」だと指摘。先週訪問した東部アブデーフカでのロシアの大きな損失に言及した。
一方で、ウクライナ軍がロシアの黒海封鎖を突破し、南海岸沿いの新ルートによる穀物輸出を可能にしたとし「大きな成果」を称えた。