シンガポール、来年から消費税引き上げ 高齢化に伴う支出増に備え

シンガポールは来年から消費税を引き上げる。資料写真、4月撮影(2023年 ロイター/Caroline Chia)
Xinghui Kok
[シンガポール 28日 ロイター] - シンガポールは来年から消費税を引き上げる。高齢化に伴う今後の社会保障支出急増に備え、財源の確保を強化する。
消費税は1月1日に1%ポイント引き上げられ、9%となる。2段階で行われる増税の第2段階目となる。第1段階として今年、15年間7%に据え置かれていた税率が8%に引き上げられた。
すでに国民の生活費が上昇しているとして、野党議員は消費税引き上げの延期を求めている。
しかし政府は、高齢者と医療費の増加に備え、国家財政を強化するために必要だとしている。シンガポールでは2030年までに人口の4分の1が65歳以上になると推定されている。
政府は100億シンガポールドル(75億5000万ドル)超の家計支援策を提供しており、これには今月、全ての成人を対象に実施した200─800シンガポールドルの給付金も含まれる。