英政府、南シナ海のフィリピン船舶衝突巡り中国を非難
英政府は11日、南シナ海でのフィリピンの船舶に対する中国艦船による対応を「危険でエスカレートの恐れがある」として非難した。写真はフィリピン沿岸警備隊にけん引される損傷した船。12月10日撮影(2023年 Philippine Coast Guard/Handout via REUTERS)
[ロンドン 11日 ロイター] - 英政府は11日、南シナ海でのフィリピンの船舶に対する中国艦船による対応を「危険でエスカレートの恐れがある」として非難した。
この週末に南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)でフィリピンの補給船が中国海警局の艦船に妨害されて航行不能になり、両国は非難の応酬を繰り広げている。
英外務省は声明で「誤算のリスクを高め、地域の平和と安定を脅かす嫌がらせや危険な行為、威嚇戦術といった緊張を高めるいかなる行為に英国は反対する」とし、「中国とフィリピンは、2016年の仲裁判断を順守しなければならない」とした。
在ロンドン中国大使館の報道官は、英国の「根拠のない非難」に断固反対するとし、この件に関して英国側に厳重な申し入れを行ったと説明。「南シナ海における中国の領土主権と海洋権益を尊重し、問題をあおり、不和を広めることをやめるよう英国側に求める」とした。