ガザでの戦闘終結には和平会議が不可欠=パレスチナ自治政府議長

パレスチナ自治政府のアッバス議長は8日のロイターのインタビューで、パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘を終結させ、パレスチナ国家の樹立につながる永続的な政治的解決には国際和平会議が不可欠だとの見解を示した。写真は11月23日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラでスペインとベルギーの首相と会談するアッバス議長(2023年 ロイター/ALAA BADARNEH/Pool via REUTERS)
[8日 ロイター] - パレスチナ自治政府のアッバス議長(87)は8日のロイターのインタビューで、パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘を終結させ、パレスチナ国家の樹立につながる永続的な政治的解決には国際和平会議が不可欠だとの見解を示した。
ヨルダン川西岸ラマラでインタビューに応じたアッバス氏は「私は平和的抵抗を支持する。私はガザ地区、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムにパレスチナの主権国家を樹立するために国際和平会議に基づき、世界の大国に守られる解決策を導く国際的な支援下で交渉することを支持する」と語った。
アッバス氏は拘束力のある国際的な合意に基づいて弱体化したパレスチナ自治政府を回復させ、待ち望まれている改革を実施し、大統領選挙と議会選挙を実施することを提言した。ハマスが2006年に議会で過半数の議席を獲得し、その後ガザを掌握した後は選挙が実施されていない。
アッバス氏は武力抵抗よりも交渉を支持する立場を改めて表明。イスラエルとパレスチナの対立は憂慮すべき段階に達しており、国際会議と世界の大国による保証が必要だとの見解を示した。
アッバス氏はイスラエル軍がガザでのハマスとの戦闘だけでなく、占領地ヨルダン川西岸のいたるところで最近1年間に攻撃を強めていると言及。ユダヤ人入植者らがパレスチナの街で暴力行為を激化させているとも指摘した。