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米上院、大型トラック排出規制の撤廃可決 大統領は拒否権発動へ

米上院は、大型トラックの排出物質大幅削減を目的とした昨年12月の環境保護局(EPA)規制について、撤廃するための法案を50対49の賛成多数で可決した。バイデン大統領は拒否権を発動する見通し。米ミシガン州で2009年3月撮影(2023年 ロイター/Rebecca Cook)
[ワシントン 26日 ロイター] - 米上院は、大型トラックの排出物質大幅削減を目的とした昨年12月の環境保護局(EPA)規制について、撤廃するための法案を50対49の賛成多数で可決した。ただ、ホワイトハウスによると、バイデン大統領は拒否権を発動する見通し。
法案は共和党議員と民主党のジョー・マンチン議員が支持。共和は規制実行が過度に困難で、中小企業経営者にとってトラック費用が高くなり、サプライチェーン(供給網)のコストが上昇すると主張している。
一方、ホワイトハウスは規制について「汚染を削減し、公衆衛生を向上させ、環境正義を前進させる」としている。
議会審査法では、両院の単純多数決で規制を覆すことが可能。下院はまだ法案を採決していない。
大型トラックから排出される大気汚染物質の規制を改定するのは20年以上ぶりだった。新基準は現行基準を80%強化した。