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中国製造業PMI、4月は50.4に低下 米関税で輸出受注減=財新

2025年04月30日(水)11時52分

 4月30日、財新/S&Pグローバルが発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.4と前月の51.2から低下し、1月以来の低水準となった。江蘇省宿遷の工場で9日撮影(2025年 ロイター/China Daily)

[北京 30日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが30日発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.4と前月の51.2から低下し、1月以来の低水準となった。新規輸出受注が急減し、雇用も再び減少に転じた。米関税の影響が中国製造業に波及し始めている。

PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。

財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「現在進行中の米中関税対立の波及効果は第2・四半期と第3・四半期に徐々に表れるだろう。政策当局者は十分な準備をし、近いうちに行動を起こすべきだ」と述べた。

新規輸出受注の縮小率は2023年7月以降で最も急激だった。このため、新規受注全体の伸びも鈍化し、わずかな増加にとどまった。

一方、生産は工場が新規と既存両方の受注をこなしたため、ペースは落ちたものの拡大を続けた。

貿易の不透明感のため、ビジネスの楽観度合いを示す指数が12年4月の算出開始以来3番目の低水準となる中、企業の在庫は減少した。

貿易の混乱と供給制約により、サプライヤーのリードタイムは若干長くなった。投入資材に対する需要が低迷する中、業者間の競争が激化したため、平均投入コストは再び低下した。

3月に増加していた雇用は、企業のリストラ計画などにより4月には減少した。

ロイター
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