中国EVメーカーのBYD、第1四半期の純利益が倍増

4月25日、中国の大手電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)の2025年第1・四半期(1―3月)決算の純利益は前年同期の2倍強の92億元(12億6000万ドル)となり、増益率は約2年ぶりの大きさとなった。写真は仏ナントの同社ディーラーで3月撮影(2025年 ロイター/Stephane Mahe)
[北京 25日 ロイター] - 中国の大手電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)の2025年第1・四半期(1―3月)決算の純利益は前年同期の2倍強の92億元(12億6000万ドル)となり、増益率は約2年ぶりの大きさとなった。BYDは85億―100億元になると予想していた。
売上高は1704億元と、前年同期より36.4%増えた。
BYDは先進運転支援システム「天神之眼」を全モデルに標準装備し、超高速充電システムを発表するなどしてEV市場を揺さぶってきた。対抗して中国の浙江零跑科技(リープモーター・テクノロジー)や吉利汽車、日本のトヨタ自動車も、スマート機能を強化して価格を抑えたEVを導入している。
BYDの中国での第1・四半期の販売台数シェアは13.6%となり、前年同期の12.1%から上昇。これに対し、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の中国にある2つの合弁会社を合わせた市場シェアは前年同期の13.7%から12.1%へ低下した。
BYDは販売台数のうち約9割を占める輸出については、25年に80万台を目指している。ロイターは、BYDが戦略的につまずいた欧州事業の見直しを進めていると報じていた。