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独総合PMI、4月は再び50割れ 関税の影響はこれから

2025年04月23日(水)17時05分

 4月23日、S&Pグローバルがまとめた4月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.7で、好不況の分かれ目である50を下回り昨年12月以来の低水準となった。写真は2021年10月、独フランクフルトで撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ベルリン 23日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた4月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.7で、好不況の分かれ目である50を下回り昨年12月以来の低水準となった。トランプ関税による貿易関連の不確実性やサービス業の縮小が響き予想以上に悪化した。

3月は51.3。ロイターがまとめたアナリストの予想は50.4だった。

サービスPMIは2024年2月以来の大幅な低下で48.8となった。

製造業PMIは48.3から48.0に低下。生産は2カ月連続で増加したものの減速し、指数は51.6となった。新規受注も若干増加が、受注の前倒しや在庫積み増しが一因という。

ハンブルグ商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「ドイツの輸出主導型成長モデルは深刻な課題に直面していると言えるが、米関税政策はまだ製造業に大打撃を与えていない」と述べた。

関係筋によると、ドイツ政府は今年の経済成長予測を0.3%からゼロに下方修正した。  

ロイター
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