「スマート」「自律」の使用禁止、自動車運転支援機能広告で中国

4月17日、中国政府は、自動車メーカーが運転支援機能を宣伝する際に「スマート・ドライビング」や「自律走行」という言葉を使うことを禁止し、こうした技術に対する監視を強化する。写真はシャオミのEVセダン「SU7ウルトラ」。昨年10月、北京で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[上海 17日 ロイター] - 中国政府は、自動車メーカーが運転支援機能を宣伝する際に「スマート・ドライビング」や「自律走行」という言葉を使うことを禁止し、こうした技術に対する監視を強化する。
16日に工業情報省がメーカーの代表者60人近くを集めた会議で示した指令書の写しをロイターが閲覧。出席者の1人も内容を確認した。
3月に起きた小米(シャオミ)の電気自動車(EV)セダン「SU7」の死亡事故を受けた対応。暫定調査の結果、シャオミ車は運転手が先進運転支援システム(ADAS)から制御を引き継いだ数秒後に時速97キロでセメント製の沿道ポールに衝突し、炎上したことが判明した。
同省は短い声明で、会議を開催したことを確認。インテリジェント・コネクテッドカーの運転に関連する無線技術の更新を巡って2月に公表された新しい要件を自動車メーカーに詳しく説明したという。
会議の議事録によると、新たなルール下で自動車メーカーは、すでに顧客に納入された車両について、承認なしにリモートソフトウエアアップデートでADASを試験・改良することはできなくなり、信頼性を確認するために十分なテストを実施し、事前に当局の承認を得ることが求められるようになった。