日経平均は3日ぶり反落、半導体関連が弱い 米関税警戒は継続

4月16日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比347円14銭安の3万3920円40銭と3日ぶりに反落して取引を終えた。写真は2022年6月、都内の株価ボードで撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Noriyuki Hirata
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比347円14銭安の3万3920円40銭と3日ぶりに反落して取引を終えた。米半導体大手エヌビディアの人工知能(AI)向け半導体「H20」が対中輸出制限の対象と伝わり、同社株が時間外取引で急落したことが嫌気された。後場にはオランダ半導体装置大手の決算を嫌気する動きも加わり、下げ幅を拡大する場面があった。ドル/円の円高も重しになった。
前日の米市場では半導体株が小高かったが、エヌビディア株が時間外で6%安となったことが嫌気され、寄与度の高い半導体関連株の下げが指数の重しになった。市場では「米ハイテク株の悪い動きに日本株も同調した値動きになっている」(内藤証券の田部井美彦投資調査部長)との声が聞かれた。金利が低下する中、銀行株は弱かった。
後場には世界最大の半導体製造装置サプライヤーであるASMLの1ー3月期の新規受注がコンセンサス予想を下回ったことが伝わり、国内の半導体関連株は下げ幅を拡大した。同社は、関税の影響で2025・26年の業績見通しに不確実性が増しているとの見方を示した。
中国の第1・四半期の国内総生産(GDP)は市場予想を上回ったが、中国、香港株や米株先物はさえない値動きを続け、投資家心理の重しになった。米関税の先行きの影響への警戒感が勝ったとみられる。
日本株は、日米交渉を控えていることも手掛けにくさにつながった。米関税への警戒感は根強く、市場では「米関税の話が決着しなければ、昨年後半のような3万8000円─4万円といったボックス圏に戻るのは難しい」(内藤証券の田部井氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.61%安の2498.03ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.61%安の1285.58ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆8316億3200万円と3日連続で4兆円を下回り、商いの低調ぶりが意識された。東証33業種では、値上がりは空運や建設、水産・農林など12業種、値下がりは海運や非鉄金属、銀行など21業種だった。
アドバンテストは大幅安。三井住友フィナンシャルグループ、任天堂はさえなかった。一方、欧州連合(EU)の認知症薬承認が伝わったエーザイは大幅高。KDDIなど通信株は堅調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.73%安の629.81ポイントと、5日ぶりに反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが643銘柄(39%)、値下がりは941銘柄(57%)、変わらずは53銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33920.40 -347.14 34249.8 33,658
2 .47─34
,329.2
7
TOPIX 2498.03 -15.32 2515.81 2,477.
56─2,5
23.96
プライム指数 1285.58 -7.93 1294.46 1,275.
14─1,2
98.96
スタンダード指数 1222.20 -2.93 1226.85 1,218.
49─1,2
28.97
グロース指数 806.08 -13.02 821.16 802.20
─821.4
3
グロース250指 629.81 -11.06 642.52 626.62
数 ─642.8
0
東証出来高(万株 164582 東証売買代金( 38316.3
) 億円) 2