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NY市場サマリー(15日)ダウ155ドル安、ドル上昇 ・利回り低下

2025年04月16日(水)07時26分

<為替> ドルがユーロと円に対して上昇。先週3%超下落していたドル指数は回復の兆しを見せた。同時に、市場はトランプ米大統領の貿易関税が米経済に与える影響への懸念から慎重な姿勢を維持している。

18日は米国の大半の市場が休場となるが、外国為替市場は通常通り取引が行われる。

ユーロは0.70%安の1.127ドルとなった。先週は一時、3年ぶりの高値1.1473ドルを付けていた。

ドル/円は0.12%高の143.16円。先週11日に付けた6カ月ぶり安値142.05円からそれほど遠くない水準で推移した

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが低下した。週後半の経済指標や米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演を前に、トレーダーらは様子見となった。先週の相場急変につながったような新たな関税関連の報道はほとんどなかった。

指標となる10年国債利回りは小幅なレンジ内で推移。終盤は4.3ベーシスポイント(bp)低下し4.321%となった。

16日には3月小売売上高の発表とパウエルFRB議長の講演が予定されているため、相場が動意づく可能性がある。

2年債利回りは0.6bp低下し3.826%となった。30年債利回りは2.7bp低下し4.771%だった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 小反落して取引を終えた。関税を巡る不透明感が依然として高く、消費者関連株やヘルスケア株が下落した一方、銀行の好決算が幾分の支援材料となった。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)とシティグループはこの日発表した決算を受けて上昇した。

ただ銀行幹部は、トランプ大統領の通商政策によって引き起こされた混乱が続けば、米国の個人消費は大きなリスクに直面すると警告した。

航空機大手ボーイングは2.4%下落し、ダウ工業株30種を圧迫。中国が国内航空会社に対し、ボーイング製航空機の追加納入を一切受けないよう命じたというブルームバーグ・ニュースの報道を受けた。米政府が中国製品に計145%の関税を課したことへの報復という。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米政権による関税政策の不透明感が根強い中を買われ、反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比14.10ドル(0.44%)高の1オンス=3240.40ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米関税政策の動向が注視される中、米中貿易戦争の激化による需要減速への警戒感が重しとなり、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は前日清算値(終値に相当)比0.20ドル(0.33%)安の1バレル=61.33ドル。6月物は0.30ドル安の60.75ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 143.23/143.28

始値 142.83

高値 143.28

安値 142.61

ユーロ/ドル NY終値 1.1281/1.1283

始値 1.1343

高値 1.1344

安値 1.1265

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 97*14.00 4.7868%

前営業日終値 97*08.50 4.7980%

10年債(指標銘柄) 17時05分 102*08.00 4.3408%

前営業日終値 102*02.00 4.3640%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*01.50 3.9891%

前営業日終値 100*00.25 3.9980%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*01.38 3.8512%

前営業日終値 100*02.50 3.8320%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 40368.96 -155.83 -0.38

前営業日終値 40524.79

ナスダック総合 16823.17 -8.32 -0.05

前営業日終値 16831.48

S&P総合500種 5396.63 -9.34 -0.17

前営業日終値 5405.97

COMEX金 6月限 3240.4 +14.1

前営業日終値 3226.3

COMEX銀 5月限 3229.7 +13.0

前営業日終値 3216.7

北海ブレント 6月限 64.67 ‐0.21

前営業日終値 64.88

米WTI先物 5月限 61.33 ‐0.20

前営業日終値 61.53

CRB商品指数 289.3028 ‐0.4804

前営業日終値 289.7832

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