インテル、傘下アルテラ株44.6億ドルで売却 再建資金確保

FILE PHOTO: Intel logo is seen near computer motherboard in this illustration taken January 8, 2024. REUTERS/Dado Ruvic/Illustration/File Photo
Arsheeya Bajwa
[14日 ロイター] - 米半導体大手インテルは14日、プログラマブルチップ部門アルテラの株式51%を投資ファンドのシルバーレイクに44億6000万ドルで売却すると発表した。
3月に就任したリップ・ブー・タン最高経営責任者(CEO)による経営再建に向けた最初の主要な措置となる。
今回の取引でアルテラの価値は87億5000万ドルと、インテルが2015年に支払った約170億ドルを大きく下回ったが、インテルは売却によって財務基盤強化に必要な資金を確保できる。
タン氏はアルテラ株を含む資産売却を合理化戦略の中核に据えている。
インテルは長年にわたりパソコンやサーバー向け半導体以外への多角化が進まず、人工知能(AI)向け分野で足掛かりを得るのに苦戦している。
タン氏は今回の取引について「焦点を絞ってコスト構造を改善し、バランスシートを強化する決意を反映したものだ」と述べた。
取引は今年後半に完了する見通し。取引完了後、アルテラはインテルの連結対象から外れる。
14日の米国株式市場でインテルは2.9%上昇した。