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貿易戦争で米は「景気後退に近づく」=ブリッジウォーター創業者

2025年04月14日(月)09時12分

 4月13日、ヘッジファンド会社ブリッジウォーター・アソシエーツ創業者で富豪のレイ・ダリオ氏(写真)は、トランプ大統領の関税政策を契機とする貿易戦争により、米国はリセッション(景気後退)近づいていると語った。2024年10月、サウジアラビアのリヤドで撮影(2025年 ロイター/Hamad I Mohammed)

Isla Binnie

[ニューヨーク 13日 ロイター] - ヘッジファンド会社ブリッジウォーター・アソシエーツ創業者で富豪のレイ・ダリオ氏は13日、トランプ大統領の関税政策を契機とする貿易戦争により、米国はリセッション(景気後退)近づいていると語った。

NBCの「ミート・ザ・プレス」で、貿易戦争の結果、米がリセッションに陥る可能性があると思うかと質問されると「われわれは今、決断の時にある。景気後退に非常に近いところにいると思う」と述べた。

トランプ氏は9日、貿易相手国に対する相互関税について、国・地域ごとの上乗せ部分を90日間停止することを発表した。

ダリオ氏は、これは「大変な混乱につながった」と述べ、関税の影響は「生産システムに石を投げ込むようなものだ」との見方を示した。

米国の債務、財政赤字、世界的な政治的緊張が複合的に影響する可能性について懸念を表明。「世界秩序に重大な変化が起きている。関税、債務、既存の権力に挑戦する新興勢力...それがどう処理される次第では不況よりはるかに悪いことが起こる可能性がある」と述べた。

ロイター
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