米財政赤字、3月は1610億ドルに縮小 関税歳入が増加

米財務省が10日発表した3月の財政収支赤字は、前年同月比32%(760億ドル)減の1610億ドルとなった。写真は連邦議会議事堂。2023年12月撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 10日 ロイター] - 米財務省が10日発表した3月の財政収支赤字は、前年同月比32%(760億ドル)減の1610億ドルとなった。給付金支払いのカレンダー調整が赤字幅縮小の主因となった。
3月の関税歳入は87億5000万ドルと、2022年9月以来で最高額となった。財務省当局者によると、トランプ大統領が2月以降に実施した関税引き上げ措置が増加の一因とみられる。
同時に、米国は関税によって1日当たり20億ドルの収入を得ているというトランプ氏の発言が誇張であることも示唆された。
25会計年度(24年10月─25年9月)の3月までの累計では、赤字は前年同期比23%(2420億ドル)増の1兆3070億ドル。会計年度の最初の6カ月としては、コロナ禍の21年の1兆7060億ドルに次ぐ、過去2番目の大きさとなった。