トランプ政権、エヌビディアH20の対中輸出制限を撤回

4月9日、 米エヌビディアが開発した人工知能(AI)向け半導体「H20」を巡り、トランプ政権が中国向け輸出を制限する方針を撤回したことが分かった。写真は同社のロゴ。1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[9日 ロイター] - 米エヌビディアが開発した人工知能(AI)向け半導体「H20」を巡り、トランプ政権が中国向け輸出を制限する方針を撤回したことが分かった。米公共ラジオ(NPR)が9日、関係者2人の話として報じた。
NPRによると、エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が先週、南部フロリダ州の大統領私邸マールアラーゴで開かれた夕食会に出席した。同社はトランプ政権に対し、国内においてAIデータセンターに新規投資を確約。これを受けて対中輸出制限の方針が取り下げられた。
H20は中国向け製品として米当局に認可された最先端のAI向け半導体。ただ、バイデン前政権が制限導入の検討に入っていた。NPRによると、トランプ政権は早ければ今週中の発動に向けて準備を整えていた。
H20を巡っては、ロイターが2月、中国の新興企業ディープシークの低価格AIモデル需要の高まりを受け、注文が急増していると報じていた。