米FRB利下げは年内3回止まり、相互関税停止で市場見通し急変化

4月9日、トランプ米大統領が相互関税の一部を90日間停止すると表明したのを受け、米金融市場では米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ回数見通しが急激に修正され、3回にとどまるとの見方に変わった。ワシントンのFRB本部で2017年5月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[9日 ロイター] - トランプ米大統領が相互関税の一部を90日間停止すると表明したのを受け、9日の米金融市場では米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ回数見通しが急激に修正され、3回にとどまるとの見方に変わった。
政策金利のフェデラルファンド(FF)金利先物は現在、FRBが6月に利下げを再開し、年内の利下げ幅が合計75ベーシスポイント(bp)になるとの見通しを織り込んでいる。
9日朝には株式市場が混乱して米国債利回りが急上昇し、景気後退懸念が広がっていたため、金融市場ではFRBが5月に利下げを再開して年内に25bpの利下げを4回実施すると予想されていた。