ECB、貿易戦争で4月利下げの根拠強まる=フィンランド中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのオッリ・レーン・フィンランド中銀総裁は9日、3月以降に下振れリスクが顕在化しているため、4月の理事会で利下げを支持する根拠が強まっていると述べた。2024年7月撮影(2025年 ロイター/Jana Rodenbusch)
[ヘルシンキ 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのオッリ・レーン・フィンランド中銀総裁は9日、3月以降に下振れリスクが顕在化しているため、4月の理事会で利下げを支持する根拠が強まっていると述べた。
レーン氏は講演で「3月の理事会で指摘されたリスクの多くが、その後に顕在化しているか、顕在化しつつある」と発言。「インフレ率と成長率に関する総合的な評価に基づき、4月の会合で追加利下げを決定する根拠が明らかに強まったと思う」と述べた。
レーン氏は先週、ECBはインフレ率が予想通りに推移すれば4月に利下げを行うべきであり、さらなる利下げが物価上昇を軌道に乗せるだろうと述べていた。
講演で「インフレ率が目標値付近で安定しつつあり、貿易戦争に伴い成長見通しがさらに悪化したことから、先週にこの(利下げが必要との)見方が強まった」と述べた。