米国債利回り急上昇、関税巡る動揺で安全資産にも売り

4月9日、アジア時間の取引で米国債価格が下げ幅を拡大(利回りは上昇)した。米国の関税措置を受けて世界の市場に動揺が広がり、キャッシュを求める動きが出る中、投資家は安全とされる資産にも売りを出しているもようだ。NY証券取引所で8日撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[シンガポール 9日 ロイター] - 9日アジア時間の取引で米国債価格が下げ幅を拡大(利回りは上昇)した。米国の関税措置を受けて世界の市場に動揺が広がり、キャッシュを求める動きが出る中、投資家は安全とされる資産にも売りを出しているもようだ。
ANZのシニア金利ストラテジスト、ジャック・チェンバース氏は「ファンダメンタルズを超えている。これは流動性の問題だ」と述べた。
米10年債利回りは20ベーシスポイント(bp)上昇。7日の低水準から59bp上昇の4.46%となった。トレーダーによると、レバレッジ取引の解消を強いられ始めたヘッジファンドの売りが特に大きくなっている。
米30年債利回りは24bp上昇の4.9553%。
日本やオーストラリアで売りが広がっている。