欧州製薬業界、トランプ関税で米国への移管加速を警告

欧州製薬企業は8日、欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長に対し、米国の関税は業界の欧州から米国への移管を加速させると警告した。写真は3月28日、アイルランドのコーク県で撮影(2025年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)
[フランクフルト/ロンドン 8日 ロイター] - 欧州製薬企業は8日、欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長に対し、米国の関税は業界の欧州から米国への移管を加速させると警告した。
製薬大手の独バイエル、スイスのノバルティス、デンマークのノボノルディスク などが加盟する業界団体である欧州製薬団体連合会(EFPIA)は、フォンデアライエン氏に米国への「流出リスク」を軽減するために「迅速かつ抜本的な措置」を講じるよう求めたと明らかにした。
医薬品は、先週トランプ大統領が発表した米国の輸入品に対する広範な関税の対象から除外されたが、大統領は別途関税を課すとしている。
EFPIAはこれまでも、EUが製薬業界を規制する法律の改正案を修正しなければ、欧州の製薬業界は米国、中国、新興市場との競争激化を勝ち抜けないと繰り返し警鐘を鳴らしてきた。
EFPIAは声明で「関税の脅威による不確実性が生じた今、EUに投資するインセンティブがほとんどなく、米国へ移転する大きな原動力となっている」と訴えた。その上で、米国の関税が世界のサプライチェーン(供給網)や欧州における医薬品の供給に影響を及ぼす広範な影響や、EU域内の規制障壁について「強い懸念」を表明した。
さらに臨床試験、欧州医療システムのデジタル化、知的財産の保護手続きの簡素化も要請した。
欧州と米国は医薬品のサプライチェーンで相互につながっている。米国は数千億ドルの売り上げをもたらす欧州で一部生産された医薬品に頼っている。
EU統計局(ユーロスタット)の最新データによると、2023年のEUから米国への医療・医薬品輸出は総額約900億ユーロ(970億5000万ドル)に達した。
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