米国「まるで新興国」、関税巡る世界的混乱でユーロネクストCEO

4月8日、 欧州最大の証券取引所グループ、ユーロネクストのステファン・ブジュナ最高経営責任者(写真)は、米国の一連の関税措置によって金融市場が不安定になっており、米国は先進国というより新興国にようになってきたと指摘した。パリで3月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Sudip Kar-Gupta Makini Brice
[パリ 8日 ロイター] - 欧州最大の証券取引所グループ、ユーロネクストのステファン・ブジュナ最高経営責任者(CEO)は8日、米国の一連の関税措置によって金融市場が不安定になっており、米国は先進国というより新興国にようになってきたと指摘した。
ブジュナ氏は仏ラジオ局に「至る所に脅威が広がっている」と述べ「その国(米国)は理解不能で、われわれは移行期にある。米国は価値観や制度を欧州と共有する大国と見なされていたが、今やまるで新興国のようだ」と指摘した。
トランプ氏が1月に米大統領に就任して以来、投資家は不確実性との闘いを強いられ、世界の金融市場では、トランプ米政権の関税政策を受けて資産の循環が起きているとした。ただそうした状況で、原油価格の下落、長期金利の低下、投資資金の米国から欧州へのシフトといった良いニュースもあると述べた。