英BPルンド会長、26年退任か エリオットは株主と経営陣交代協議

4月4日、英石油大手BPはヘルゲ・ルンド会長(写真)がおそらく2026年中に退任する意向だと発表した。ロンドンで2019年6月撮影(2025年 ロイター/Dylan Martinez)
Shadia Nasralla
[4日 ロイター] - 英石油大手BPは4日、ヘルゲ・ルンド会長がおそらく2026年中に退任する意向だと発表した。物言う株主(アクティビスト)として知られる米エリオット・インベストメント・マネジメントは同社に経営改革を求めている。
ルンド氏は、バーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)の下で石油・ガス事業からの撤退を目指すBPの2020年戦略を支持していた。
BPの株価は英シェルや米エクソンなどの同業他社を下回っている。BPの時価総額は約840億ドルと、現在のシェルの半分以下だ。
BPが次第に脱炭素戦略から離れる中、23年にルーニーCEOが同僚との個人的関係を開示しなかったことを理由に辞任、後任のマレー・オーキンロックCEOは今年2月に石油・ガス事業に再び注力することを発表した。
ルンド氏は声明で「今こそ私の後継者を探し、秩序ある円滑な引き継ぎを可能にするプロセスを開始する絶好の機会だ」と述べた。
関係筋によると、BPの株式5%近くを保有するエリオットは、27年までに200億ドル相当としたBPの資産売却目標よりも野心的な目標を要求するなど、さらなる変化を望んでいる。
BP株は4日の取引開始早々に1.7%下落した。
関係筋によると、エリオットは経営陣交代の可能性を含め、他の株主と協議した。エリオットは4日、コメントを差し控えた。