米・インド高官、二国間貿易協定へ前進 相互関税発表控え

インドと米国の当局者は29日、ニューデリーで関税引き下げや非関税障壁の緩和など貿易問題を協議し、二国間貿易協定の締結に向けて前進したと発表した。写真は、インドとアメリカの国旗と、ノートパソコンを持つ人々のシルエット。3月10日、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューデリー 29日 ロイター] - インドと米国の当局者は29日、ニューデリーで関税引き下げや非関税障壁の緩和など貿易問題を協議し、二国間貿易協定の締結に向けて前進したと発表した。
交渉はインド商務省当局者と米通商代表部(USTR)のブレンダン・リンチ次官(南アジア・中央アジア担当)ら代表団が26─29日に行った。
また、ランドー米国務副長官とインドのミスリ外務次官が会談し、貿易障壁の軽減や「公正でバランスの取れた二国間貿易関係」への取り組みを話し合ったほか、防衛・技術協力の強化についても話し合った。
協議はトランプ米大統領が貿易相手国への相互関税を4月2日に発表する準備を進める中で行われた。インドは二国間協議の中で関税免除を目指しており、秋までに協定第一弾に署名したい考え。
インド商務省は声明で「協議が成功裏に終了したことは、インドと米国の二国間貿易・投資関係を拡大し、両国の繁栄、安全、革新を促進する取り組みが前進したことを反映している」と述べた。