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フジHD株急伸、日枝取締役が退任 仕切り直しの一歩の思惑

2025年03月28日(金)09時25分

東京株式市場でフジ・メディア・ホールディングスが急伸している。同社は3月27日、日枝久取締役相談役が退任するなど経営体制の見直しを発表し、手掛かりになっている。写真は都内お台場のフジテレビ本社ビル(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場でフジ・メディア・ホールディングスが急伸している。同社は27日、日枝久取締役相談役が退任するなど経営体制の見直しを発表し、手掛かりになっている。株価は一時6%超高の2582.5円に上昇した。市場では「世代交代やガバナンス(統治)の見直しが、経営仕切り直しの一歩になるとの受け止めだろう」(国内証券のアナリスト)との声がある。ショートカバーが先行したとみられている。

元タレントの中居正広氏のトラブルを巡る報道を受け、フジテレビではCMを差し止める動きが相次ぎ、放送収入が激減するなど影響が拡大。フジテレビの嘉納修治会長と港浩一社長が1月下旬に引責辞任した。1988年にフジテレビ社長に就任し、長く経営に携わってきた日枝氏の進退が注目されていた。

6月の株主総会の承認を経て、フジ・メディアの金光修社長は会長に、清水賢治専務は社長に就任する。清水氏はフジテレビの社長を引き続き兼務する。フジ・メディアは取締役数を17人から11人に減らすとともに、過半数を独立社外取締役とする。フジテレビも22人から10人に減らし、過半数を社外出身者とする。取締役会の意思決定を迅速化するとともに、ガバナンスを強化するとしている。

ロイター
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