米JPモルガンもDEI方針変更、「公平性」から「機会」に

米金融大手JPモルガン・チェースのジェニファー・ピプスザック最高執行責任者は、市場や規制の変化に対応するため「多様性、公平性、包摂性(DEI)」プログラムと、説明する表現を一部変更すると述べた。写真はニューヨークにあるJPモルガン本社。2013年9月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
Nupur Anand
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースのジェニファー・ピプスザック最高執行責任者は、市場や規制の変化に対応するため「多様性、公平性、包摂性(DEI)」プログラムと、説明する表現を一部変更すると述べた。
ロイターが閲覧したメモによると、「公平性(エクイティー)」を「機会(オポチュニティー)」に変更し、プログラムの名称をDEIからDOIに変更するという。
メモは「当行にとって、公平性のEは常に平等な機会を意味するのであって、平等な結果を意味するわけではない。この用語変更は、事業拡大、従業員にとって包括的な職場の創造、機会へのアクセス拡充に向けて最大限の顧客やクライアントにリーチするというわれわれの現在のアプローチをより正確に反映している」と述べた。
また、これらのテーマに関する研修を削減するという。
トランプ大統領がDEIプログラムを縮小する大統領令に署名したことを受け、金融大手などではシティやゴールドマン・サックスがDEIに関する方針をすでに変更している。