インド当局、VWの未納税金請求取り消しなら「壊滅的影響」と主張

ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、インドの税当局による未納税金14億ドルの支払い請求について取り消しを申し立てた訴訟で、インド当局は10日に反証を提出し、取り消せば「壊滅的な影響」をもたらすと訴えた。写真はインドで行われたVW車の発表会。2020年2月撮影(2025年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ニューデリー 23日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、インドの税当局による未納税金14億ドルの支払い請求について取り消しを申し立てた訴訟で、インド当局は10日に反証を提出し、取り消せば「壊滅的な影響」をもたらすと訴えた。
インド当局は昨年、VWのインド現地法人シュコダ・オート・フォルクスワーゲン・インディアが一部車種の部品輸入について不適切な分類を行うことで高関税を逃れていたとして、未納税金の支払いを命じた。VW側は、税当局者の「不作為と怠慢」により貨物検査が遅れたことが今回の事態を招いたと反発し、取り消しを申し立てた。
インド当局は78ページの反証書類で、VWが輸入に関する重要な情報とデータを抱え込んだことで調査が遅れたと指摘。VWの言い分を認めれば、輸入業者は重要情報を隠した末に、当局の調査期限が切れたと主張できるようになるため壊滅的な影響があると論じた。
裁判所は24日に審理を行う。