カナダ小売売上高、1月は前月比0.6%減 米関税で2月もマイナス予想

カナダ統計局が3月21日発表した1月の小売売上高は前月比0.6%減の694億カナダドル(483億1000万米ドル)となり、昨年12月の改定値2.6%増から減少に転じた。2022年11月、トロントの商業施設で撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)
Promit Mukherjee
[オタワ 21日 ロイター] - カナダ統計局が21日発表した1月の小売売上高は前月比0.6%減の694億カナダドル(483億1000万米ドル)となり、昨年12月の改定値2.6%増から減少に転じた。ロイターがまとめたアナリスト予想は0.4%減だった。
自動車、スーパーマーケット、食品の売り上げが落ち込み、予想より大幅に減少した。数量ベースでは1.1%減で、2年ぶりのマイナスとなった。
12月の休暇シーズンが終わり、消費者の支出が正常化したことが主な押し下げ要因となった。エコノミストらは、12月は先月中旬まで行われた消費税減税も押し上げ要因になったとみている。
小売売上高は消費支出全体の約4割を占め、2024年第3、第4・四半期の成長を支援した。しかし、企業と消費者がトランプ米政権による一連の関税導入に対処する中、カナダ銀行(中央銀行)は消費支出が減少し、国内総生産(GDP)が打撃を受けるとみている。
関税の直接的な影響は3月の売上高統計に現れるとみられるが、消費支出への影響はより早く表面化する可能性があり、2月は0.5%減と予想されている。