ニュース速報
ビジネス

TikTok米事業、既存株主が出資比率引き上げか=関係筋

2025年03月24日(月)08時27分

 3月21日、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業を巡り、親会社の字節跳動(バイトダンス)に出資する大口の非中国系株主が出資比率を引き上げ、事業を取得する方向でまとまりつつあることが分かった。関係者2人が明らかにした。2022年8月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Dawn Chmielewski Katie Paul

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業を巡り、親会社の字節跳動(バイトダンス)に出資する大口の非中国系株主が出資比率を引き上げ、事業を取得する方向でまとまりつつあることが分かった。関係者2人が明らかにした。

関係者によると、米事業を分離し、新設した合弁企業に対する中国の出資比率を米国の法律が定める20%未満に引き下げることで、禁止措置を回避する。米投資ファンド、サスケハナ・インターナショナル・グループのジェフ・ヤス氏と、ゼネラル・アトランティックのビル・フォード氏がホワイトハウスとの協議を主導し、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)も参加しているという。

安全保障上の懸念を理由として、米事業を売却しなければ、アプリ配信を禁止する法律が1月19日に施行されて以降、ティックトックは宙づりの状態になっている。

既存株主の提案では、米IT大手オラクルが取引成立後も米国内の利用者データを保管し、中国からデータにアクセスできないことを保証する。

ティックトックが昨年提出した書類によると、世界の投資家がバイトダンス株の約58%を保有。シンガポールに拠点を置く創業者の張一鳴氏が21%、米国人を含む約7000人の従業員が21%を持っている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ゼレンスキー氏「黒海・エネルギー停戦即時発効」、ロ

ワールド

ロシア大統領府、黒海の安全航行確保などの合意を確認

ワールド

ウクライナ、米仲介の対ロ停戦合意を支持=国防相

ワールド

米アップル、ブラウザー巡るEUの制裁金を回避の見込
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取締役会はマスクCEOを辞めさせろ」
  • 4
    「トランプが変えた世界」を30年前に描いていた...あ…
  • 5
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 6
    トランプ批判で入国拒否も?...米空港で広がる「スマ…
  • 7
    「悪循環」中国の飲食店に大倒産時代が到来...デフレ…
  • 8
    【クイズ】アメリカで「ネズミが大量発生している」…
  • 9
    老化を遅らせる食事法...細胞を大掃除する「断続的フ…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 5
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 6
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 10
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中